民謡関連

水戸盆唄

『水戸盆唄』

19.水戸盆唄●芝間美喜夫とサウザンドウェーブコンサートⅡアンコール2曲目 – YouTube

水戸市では昭和初期まで、昔のままの盆踊りが盛大に催されていたが、市の盆踊り唄には2つの系統があった。

1つは下市の銭谷稲荷を中心に踊られた盆踊り、もう1つは水戸の中心市街地が広がる上市の東照宮などの盆踊り。

これらの水戸の盆踊りは終戦後は姿を消し、唄も唄われず消滅の道をたどっていた。

神原一敬氏は、この伝統ある唄が消滅するのを惜しみ、復興に努め、まつもと重信に採譜を、本條秀太郎に編曲を依頼して曲節の整理を行った。

これが上市系の「水戸盆唄」の曲節である。

長い伝統ある唄で、「銭谷盆踊り唄」よりもなだらかに唄うところに特徴がある。

昭和30年代、40年代は、お盆の時期になると、あちこちでこの「水戸盆唄」の笛太鼓が聞こえ、櫓の周りを踊り手たちが輪になって夜遅くまで踊っていたものである。

昨今は、各地区の夏祭りで「水戸盆唄」を唄い踊るところもあるが、その地区地区で曲を作り、その曲で唄い踊るところもあり、「水戸盆唄」はあまり聞かれなくなってきた。

 

【水戸盆唄歌詞】

〽男ヨ 伊達なら(コラショ)   あの那珂川の(チョイサー チョイサー)

水のヨ 流れを(コラショ)   アレサヨ 止めてみな(チョイサー チョイサー)

 

〽水のヨ 流れを(コラショ)   止めよじゃ止まる(チョイサー チョイサー)

止めてヨ 止まらぬ(コラショ)   アレサヨ 恋の路(チョイサー チョイサー)

 

〽西はヨ つくばね(コラショ)   東は那珂よ(チョイサー チョイサー)

月はヨ お城の(コラショ)   アレサヨ 大やぐら(チョイサー チョイサー)

 

〽踊るヨ 娘に(コラショ)   恋歌かけて(チョイサー チョイサー)

月にヨ とかせる(コラショ)   アレサヨ ほおかむり(チョイサー チョイサー)

 

〽那須のヨ 与一は(コラショ)   三国一よ(チョイサー チョイサー)

男ヨ 自慢で(コラショ)   アレサヨ 旗頭(チョイサー チョイサー)

 

〽水戸でヨ 名所は(コラショ)   偕楽園よ(チョイサー チョイサー)

雁もヨ わたるか(コラショ)   アレサヨ 千波沼(チョイサー チョイサー)

 

〽水戸のヨ 盆唄(コラショ)   日の本一よ(チョイサー チョイサー)

天下ヨ とるよな(コラショ)   アレサヨ バチさばき(チョイサー チョイサー)

 

〽踊れヨ 唄えよ(コラショ)   夜が明けるまで(チョイサー チョイサー)

響くヨ 太鼓に(コラショ)   アレサヨ 月がさす(チョイサー チョイサー)

 

〽踊りヨ 踊らば(コラショ)   しなよく踊れ(チョイサー チョイサー)

しなのヨ よい娘を(コラショ)   アレサヨ 嫁にとる(チョイサー チョイサー)

 

〽唄もヨ 続くが(コラショ)   踊りも続く(チョイサー チョイサー)

月のヨ 明るい(コラショ)   アレサヨ 夜も続く(チョイサー チョイサー)

 

【水戸盆唄 千波編】 (芝間美喜夫作詞) 

〽梅のヨ 偕楽(コラショ)   お堀の桜(チョイサー チョイサー)

ホタルヨ 舞い飛ぶ(コラショ)   アレサヨ 逆川(チョイサー チョイサー)

 

〽ここはヨ 千波の(コラショ)   太鼓が響く(チョイサー チョイサー)

踊れヨ 盆唄(コラショ)   アレサヨ にぎやかに(チョイサー チョイサー)

 

〽響けヨ 朝まで(コラショ)   盆の笛太鼓(チョイサー チョイサー)

これがヨ 千波衆の(コラショ)   アレサヨ 心意気(チョイサー チョイサー)

 

〽水戸のヨー 千波は(コラショ)   住みよいところ(チョイサー チョイサー)

厚いヨ 人情の(コラショ)   アレサヨ 花が咲く(チョイサー チョイサー)

 

19.水戸盆唄●芝間美喜夫とサウザンドウェーブコンサートⅡアンコール2曲目 – YouTube