民謡関連

網のし唄

☆靖秋会☆ 網のし唄 三味線 手ほどき – YouTube

☆靖秋会☆ 網のし唄 太鼓 手ほどき – YouTube

「網のし唄」は県内はもとより全国に知られ、「磯節」とともに茨城県を代表する民謡となっている。

那珂湊市平磯町はかつて茨城県有数の漁港を持ち、マグロ、カツオ、サンマ、イワシなど漁獲が多かった。

漁には、小目網、中目網、大目網の三種が用いられ、それぞれの網は染色の関係で緩く編んでおき、使用する際に浜や芝生に広げて、2,30人が両方から引き合って網の目を締めた。

これを「目締め」とか「目のし」と言った。

平磯町は、藩政時代から、櫓漕ぎ唄とか甚句とか呼ばれて唄われた唄があり、平磯住民の生活の唄として、盆踊りにも土搗きにも、船を漕ぐときにも唄われていた。

そして、目のしの際にはこの「網のし唄」が唄われ、しだいに動作に合った文句や節が定着して「目締め唄」とか「網のし唄」とか呼ばれるようになった。

石澤竹楽や谷井法童により改良され、現在の唄になっている。

現在、唄い始めに「ハー」が入るものと入らないものがある。

唄い方はちょっと違うが、曲調はほとんど変わらない。

 

「網のし唄」歌詞

〽のせやのせのせ 大目の目のし

のせばのすほど アレサ目がしまる

 

〽わたしゃ湊の 荒浜そだち

波も荒いが アレサ気も荒い

 

〽小間も十四も 大目の網も

切れりゃ網師の アレサ手にかかる

 

〽押せや押せ押せ 二丁櫓で押せや

押せば湊が アレサ近くなる

 

〽沖の瀬の瀬で どんと打つ波は

みんなあなたの アレサ度胸さだめ