民謡関連

篠山木挽唄

 

茨城県石毛町の篠山地方は昔は森林地帯で

「ここは篠山 木挽きの里よ 昔ぁ殿様鹿狩りによー」と唄われているように山も深かったという。

殿様の鹿狩りの話は、延宝年間(1673年~1680年)水戸2代藩主徳川光圀がこの地方で鹿狩りをしたという言い伝えを唄うものである。

木挽き唄では、のこぎりで木を挽く時の音を掛け声に使っている、

この「篠山木挽唄」では「ゼイコン ゼイコン」とかけているが、

「奥久慈木挽唄」では「ザラコン ザラコン」、

秩父地方や上州地方の木挽唄では「シャリンコ シャリンコ」

「南部木挽唄」は「ゴスリン ゴスリン」

などがあり多様である。

篠山木挽き唄全国大会は、石下町で毎年11月に開催されている。

篠山木挽き唄

〽(ハアー ゼイコン ゼイコン)
ハアーここは篠山(ハー ドッコイ)
ハアー木挽きの里よ (ハアー ゼイコン)
昔しゃ殿様ヨ アレヨ鹿狩りによ (ハアー ゼイコン ゼイコン)

〽(ハアー ゼイコン ゼイコン)
ハアーゼイコンゼイコンと(ハー ドッコイ)
ハアー引き出すおがはヨ (ハアー ゼイコン)
黄金交じりのヨ アレヨおがが出るよ (ハアー ゼイコン ゼイコン)

〽(ハアー ゼイコン ゼイコン)
ハアー木挽き山家は(ハー ドッコイ)
ハアー山にも住めどヨ (ハアー ゼイコン)
手鍋下げるもヨ アレヨ心からかヨ (ハアー ゼイコン ゼイコン)

〽(ハアー ゼイコン ゼイコン)
ハアー声はすれども(ハー ドッコイ)
ハアー姿は見えぬヨ (ハアー ゼイコン)
ほんに主さんはヨ アレヨほだの陰かヨ (ハアー ゼイコン ゼイコン)